雪を押し上げる？　ふきのとう

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2016年03月11日

今日は３月１１日ですね。東日本大震災から５年が経ちました。

５年前の今日の三陸沿岸は、夕方からみぞれの降りしきる寒い日だったと聞いています。命からがら避難してきた人たちが食材を分け合い、道具をかき集め、火を起こし、身を寄せあって味噌汁を作った、、そんな避難所の話を聞いたことがあります。極限状態のなかで差し出された一杯の味噌汁が、どんなにあたたかく美味しかったことか。そんな話をしてくれた人もいました。

今でも多くの方々が仮設住宅での生活を余儀なくされていたり、移り住んだ土地で、あるいは変わりゆく故郷で、困難な生活をしていると聞きます。海岸線に沿って建設されている防潮堤には、賛否両論が寄せられているようです。今の被災地の様子はテレビなどを通じてしか知らないのですが、せめて今日くらいは、静かに思いを馳せたいと思います。また、僭越ながら亡くなられた方々に哀悼の意を表したいと思います。勤務時間中ですがトイレに隠れて、ちょっと黙祷。。

さて、桑取谷は日に日に暖かくなってきました。三寒四温の三温目と言ったところでしょうか（意味不明）。桑取谷では、海沿いの集落ではもうすっかり、谷奥の集落でもだいぶ、雪が溶けてきました。

雪が溶ければ、そう、ふきのとうが顔を出します。早いんです。溶けてから顔を出すまでが。むしろ、ふきのとうが雪を押し上げているかのように、雪の前線が山へ後退して行きます。

というわけで、今日のレシピは「ふき味噌」です。

●材料

・ふきのとう　茶碗に軽く１杯くらい
・みそ　　　　大さじ３
・みりん　　　大さじ１
・砂糖　　　　大さじ２
・ごま油　　　大さじ１

①ふきのとうは小さいつぼみのものを使います。
※花が咲いたらもう遅い！　いわゆる「とうが立つ」というものです。
②鍋にたっぷり入れお湯を沸かし、サッと湯がきます。
③水にさらしてから水を切り、手でギュッと絞って水気を切り、みじん切りにします。
④フライパンにごま油を入れ、菜箸で混ぜながら弱火で炒めます。
⑤砂糖とみりん、味噌を入れて炒めます。炒めるというより「練る」という感じでしょうか。味噌が馴染んできたら火を止めて出来上がりです。

あったかいご飯に、おにぎりの具にぴったりです。お酒にも合いますし、お豆腐や里芋につけて食べても美味しいです。トーストやパスタに合うという人も？？　ほろ苦さがチーズと合うそうです。

そう言えば丹原のお父さんは、ハリハリ漬けとチーズの組み合わせが酒の肴に最高と言ってましたっけ。桑取谷の旬の味覚は、案外チーズと相性が良いのでしょうか？

みなさんも是非いろいろお試しください。