桑取谷で小正月行事が行われました
更新日:2016年02月09日
桑取谷では1月15日の前後に、各集落で小正月行事が行われました。「サイノカミ」あるいは「どんど焼き」と呼ばれる行事は全国的に多くの地域で行われていると思いますが、桑取谷ならではの珍しい行事もあります。
たとえば西横山集落の「オーマラ」。基本的にはサイノカミと同じく、ご神木にワラを束ねて火を焚くのですが、西横山では男達が火のついたオガラ(麻)の松明を持ってサイノカミの回りを走り回り、無病息災を願って松明で頭を叩き合うという勇壮なものです。
もうひとつ面白いのは、2月7日に行われた横畑集落の「馬」。農耕馬に扮した男達が茶の間を走り回って四足で飛び跳ね、五穀豊穣を願います。
こうした行事には餅が欠かせません。今では杵と臼で餅をつく家庭は少なくなりましたが、餅つきは家族で協力して新しい年を迎える一大イベントです。正月には鏡餅にして神様にお供えしたり、お雑煮やお汁粉に入れたりして食べます。小正月行事に欠かせないのはマイダマ(まゆ玉)。アカメノキ(ミズキ)に餅をつけて飾ります。
というわけで今回のレシピは、餅に関連して笹餅です(ちょっと強引?)。
笹餅自体はこの季節の風物というわけではありません。
餅に加えるヨモギは4~5月に、餅を包む笹(エザザ、ネザサという)は6月に採取しますが、これらは冷凍保存しておきます。年間に何がどのくらい必要かを考え、必要分を採取し利用することは、自然と上手に共存するための知恵でもあるのです。
★レシピ 笹餅★
…と、その前に。
まずは、あんこから手作りしてしまいましょう。
★レシピ あんこ★
●材料(あんこ600g分)
小豆 200g
砂糖 100g
塩 適量
①小豆を洗います。小豆を鍋に入れてかぶるくらいの水を入れ沸騰させてお湯を捨てます。これを2~3回繰り返します。
②小豆の4~5倍の水を入れて沸かします。沸騰したら弱火にして小豆をいれ、指で潰せるくらい柔らかくなるまで煮ます。
③煮汁をほとんど捨てます。砂糖を2~3回に分けて入れて、冷まします。
④鍋を中火にかけ、焦げ付かないよう底から混ぜながら煮ます。煮汁を飛ばしますが、冷えると固くなるので、少し緩いくらいで火を止め、塩で味を整えます。
おっと時間が!
笹餅のレシピは、残念ですがまた来週!